重陽の節句(菊の節句)の由来と意味は?いつ?食べ物は何?
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最終更新日:2016/08/31
季節の行事
重陽の節句ってあまり聞きなれない節句ですが、実は桃の節句や端午の節句と同じように大事な節句です。
でも、わからないことが多いのでどんなことをするのか調べてみました。
◦重陽の節句(菊の節句)はいつ?
◦重陽の節句(菊の節句)の由来は?
◦どうしてあまり知られていないのか
◦食べ物と言えば?
これを読んで今年はお子さんと一緒に重陽の節句も祝ってみませんか?
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重陽の節句(菊の節句)はいつ?
9月9日は重陽の節句です。
1月7日「七草の節句」3月3日「桃の節句」5月5日「端午の節句」7月7日「七夕の節句」これらと合わせて「5節句」と呼び季節の変わり目をお祝いする日です。
重陽の節句(菊の節句)の由来は?
重陽の節句は中国から伝わってきた行事で陰陽思想の考えから成り立っています。
数字の奇数は陽を表していて9の数字は陽の気が一番多い数字と言われていました、ですから9月9日は「陽」が「重」なった日で重陽の日と言われ、とてもおめでたい日と祝われるようになりました。
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5節句の日はおめでたい反面悪いことにも転じやすいと言われています、そのためお祝いと一緒に厄払いも行われます。
そして不老長寿や繁栄を祝う行事が行われてきました。
菊は不老長寿の薬とされていて重陽の節句でも長寿を願い食べられていたため、菊の節句とも言われています。
また、栗ご飯を食べる習わしもあり栗の節句とも呼ばれています。
どうしてあまり知られていないのか
江戸時代では五節句を締めくくる重要な節句として祝われていた重陽の節句がなぜ今ではあまり浸透されていないのでしょう。
菊の旬の季節は10月です。
旧暦の9月9日はいまの10月あたりです。今の暦で9月9日だと菊はまだ盛りを迎えていません。
ですからあまり流行らなかったと言われていますが、桃の節句も端午の節句も同じく桃の花や菖蒲は盛りには早いですよね。
でも、ひな祭り、端午の節句、七夕、どれもとても派手で賑やかななお祭りですが、重陽の節句は静かで地味な節句です。
地味なのであまり流行らなくなったのかもしれませんね。
食べ物と言えば
菊の節句の謂れの通り、重陽の節句では菊を飾ってお祝いされます。
菊酒や食用菊を食べますが、食器にも菊が描かれていれば風流がましますね。
食用菊の食べ方ですが、おひたし・お吸い物・サラダ・天ぷらなどがあります。
お祝いにつくるちらし寿司に菊の花を散らしても綺麗ですよね。
食べ物の他にも昔、重陽の節句の前夜には「菊の被せ綿(きせわた)」と言って、露よけの綿を菊にかぶせ、当日に菊の香りがしみ込んだその綿で体を拭いて邪気を払いました。
でも、現在では菊湯で同じような邪気払いをします。
菊をお湯に浮かべてお風呂に入るなんて素敵ですよね。
菊に含まれるカンフェンが血行を促進し保温性を高め疲れを癒してくれます。
菊の他にも重要な食べ物が栗です。
この季節は栗が沢山取れたことから栗ご飯を食べるようになったと言われています。
栗ご飯の簡単な作り方を書いておきますね。
もち米がなくてもおいしく作れるレシピです。
栗ご飯(3人分)
材料
米 5合
栗 300g(大10個くらい)
酒 大さじ2
塩 小さじ1
黒ごま 少々
①米は洗ってザルにあげ水気を切り30分置きます。
②栗を熱湯に入れ1分煮ます。
③②をザルにあげ水気を切ります
④先に栗の鬼皮の下側を切りそれから下から上に向かって皮を引っ張るようにはぎとります。
⑤渋皮をむきます。
⑥渋皮を向いたら水に1時間つけてアクを抜きます。
⑦炊飯器に洗った米と酒を入れて普通に水加減をします。
⑧塩を入れてかき混ぜる
⑨栗をのせて炊きます。
⑩炊きあがったら10分蒸らしほぐしてゴマ塩をかけてできあがりです。
菊の花を使った料理の動画を見つけたので載せておきますね
みなさんも、これを機会に菊の節句を楽しんでみませんか。
少し地味な行事ですがお子さんにとっても季節を感じるとても良い思い出になると思います。
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